Heaven Burns Red イベスト感想

こんにちは、卍姦夜森月姦卍です。

5か月振りのブログ投稿、1年2か月振りのヘブバン記事だそうです。

性分的にソシャゲをコツコツプレイするのが物理的に無理だったのですがこの機会に一気に進めました。4章前半Day2で止まっていたところから現行(4章後編)のラストまでクリアしました。

人間誰もがヘブバン以外のことをやらない時期が必要

…まあ実際は副業との兼ね合い(本業ではない)がヤバすぎて身体がイカれました。わけわからん国からわけわからんゲームに夢中なの、謎ですね。

二部隊のクリア編成はこんな感じです、ランダム行動は最良のパターンのみ想定して、あとはお祈り力ですね。当面中国大陸に足を向けて眠れません。

メインストーリーのクリアに伴ってイベントストーリーも全部読んだのでこのタイミングでイベストのレビューを投稿します。准、覚悟

ネタバレは少ないですがあります、神経質な人は見ないことを推薦します。あとはネガティブなことも多少書いているので、そういうのが嫌な人も見ない方が良いです。


前提条件

  • シナリオのみの評価(システム・曲・ミニゲームは含まない)
  • 殆どを4章後編終了後にまとめてプレイ
  • キャラの好き嫌いは入れてないつもりだが入ってるかも

いきなりですが、Tier表です

結構ちゃんと考えましたが、こんな感じになりました

S: 読んで良かった!
A: かなり良い!
B: 結構良い
C: 良くも悪くも…
D: うーん…
E: 明確に問題点あり
F: 一周回って良い

上から順に理由を詳しく解説します


S

丸山イベ

総評: 描きたいことが分かりやすく伝えられ、テーマがはっきり描かれた良いシナリオだった

良い点

  • 丸山の心理描写が丁寧で良かった、苦悩や不安がわかりやすく見て取れた
  • 各キャラの成長や関係性の変化が短いながらも伝わってきて好印象だった。その変化の先が自然に次が気になって読み進めることができた
  • 一貫して何のために何をしているか明確だった
  • いきなり出てきた設定・キャラによる後出し感がなかった
  • ギャグも結構面白かった
  • ヘブバン界のカッス

気になった点

  • テーマそのものが割と危うく人によっては嫌悪感を描きそう

ヘブバン界のカッス、イベスト読んでるか読んでないかで大きく評価が変わりそうなキャラの一人

剣術イベ

総評: シナリオの構成が良く、演出も含めアツいシナリオだった

良い点

  • あまりフォーカスされてこなかった夏目だけでなく31F部隊の雰囲気が自然に描写されており、説明感がないながらも空気を知ることができた
  • 終盤の展開の目に見張るアツさ
  • テーマが一貫されていた
  • いきなり出てきた設定・キャラによる(略)
  • 戦闘・ダンジョン等システム部分がシナリオにいい影響を与えておりアツさを良く演出していた
  • ヘブバン界のカッス

気になった点

  • 扱うテーマそのものがこれもまた危うい

最終日の戦闘は全部用意してくれればな~~~~~~という点だけ残念。とはいえ一番好きなイベントは?と聞かれたら僕的には剣術イベですね。対人戦最高!


A

映画

総評: (珍しく)ギャグが冴えた、あまりフォーカスが当たらなかったメンツも上手くキャラ付けできており飽きることなく読み切ることができるイベント

良い点

  • 作る映画が糞しょうもなくて面白い
  • ダンジョン途中のギャグパートが普通に面白い
  • 31Aメンバーが出てこずとも各々のメンバーの魅力が良く描けていて好印象

気になった点

  • キャロルの最後の下りはなくても良かったかも…?(とってつけたオマケのように感じた)

イベスト、このベクトルで量産した方が良いのでは?と思わなくもない

断章

良い点

総評: 無骨なテーマに対して真面目に描けていた

良い点

  • 挫折とその打開という分かりやすいテーマながらも誠実に描かれていた
  • イベントを通した色葉の心情の変化の描写が細かく、好印象だった

気になった点

  • カレンちゃんの掘り下げが急に出てきた割にスルーで若干違和感

まあそもそも色葉がいいキャラではありますが、それを良く活かせていた印象ですね


B

マリーイベ

総評: マリーの掘り下げというよりは31Cがどういう部隊かを補足する面でうまく描けておりよかった

良い点

  • 31Cの他部隊がわかりやすくフォーカスされていて良かった
  • 他章の補完的イベントに比べくどさがなかった
  • マリーの話は唐突ではあった一方、設定や過去の交流と割と対応しており納得感があった

気になった点

  • とはいえ唐突感は否めない

アーさんイベ

総評: 過去イベとの対応が笑えてよかった、初めてほかのイベントの影響が明確にシナリオに表れており、それがいい効果を発生していた。

良い点

  • 他イベストの影響がある(シナリオそのもの・移動中の会話など)
  • 細かい話の部分が妙に作りこまれている印象を受けた
  • 本筋はそこそこ

気になった点

  • ちょっとさすがにいろいろバレバレすぎる


C

さすがに多いので個々は割愛します。ですが原則としてここに属する評は一貫しており、シナリオの中の一部では光る点があるものの、シナリオ中結局何を読まされているのか終盤まで謎(テーマが迷子)、か、唐突に出されたキャラや設定による感動パート(これはA,Bでも散見)がくどいという点で減点されているという感じです。

まあこの2点はCランクに限らず個人的にヘブバンシナリオ(というかKeyシナリオ)全般の問題点だと個人的には感じています。S,A,Bの評価が高いのはこの2点がうまく緩和・解消できているというのが少なからずあるのも事実です、減点法でシナリオを評するのもどうなのとは思わなくもないですが…

そういう意味では最初から一つの”謎”が配置されそれに関する話であった大島屋の評価はこの中では高いです。ですが、シナリオそのものの読ませたくなるかという点でBの2よりは劣るので、Cに置いています。お店のミニゲームは個人的に結構好きだったので、イベントそのものとしては良かったです。


D

問題はこの辺りからですね

正月イベ

総評: シンプルにつまらんし人魚は結局なんだったん

良い点

  • 日常感そのものはあまり嫌いではない

悪い点

  • シナリオそのものに抑揚がなく退屈、ギャグすらキレがない
  • なんのために出てきたか最後まで謎な新キャラ
  • センシティブな割に薄いメッセージ性

関係ないですけど他部隊に着眼されたシナリオ読んだ後に31Aのシナリオ読むとあれこいつら実は言うほど仲良くないし信頼し合ってない…?ってなっちゃった照

水着

総評: シナリオが急転直下すぎて反応に困る

良い点

  • バーニングインパクト

気になった点

  • 前半の雰囲気からの終盤の展開があまりにも唐突すぎる、他もたいがい唐突だがこれは特に唐突
  • 茅森の心情や行動原理が不明(これは2章後半以降のメインでもそうかも)
  • 野暮な意見であるとわかりつつもとあるキャラの出し方に無理がある
  • いちごイベの展開に対するやるせなさ

とはいえこのシナリオはライブの演出は圧倒的GODなのでその加点要素だけで見る価値はあります。


E

ユイナ先輩イベ

総評: (個人的には)補完的立ち位置のシナリオのはずがかえってキャラの評価を落とす結果に

良い点

  • 特になし

悪い点

  • キャラの株が単に落ちた(僕の場合は)
  • さすがに色々くどい
  • 最後まで何がやりたかったのか(テーマ・掘り下げ)良くわからなかった
  • ユイナ先輩の理念信念は分かりやすかったはずだが逆にようわからんくなった
  • 茅森の行動に単に問題があるように思え気になった

まあメインシナリオ上で重要と思われる回収があったので、そういう立ち位置なんですかね ユイナ先輩のキャラや茅森とのカップリングはウケてるみたいなので、少数派の意見である確率は高そう


F

若旦那イベ

お前はこれを読んで何を思う


まとめ

個人的にですが、31Aがしゃしゃり出てこない回のほうが評価は高く、更に即席チームで何かするという形のものが好きでした。理由としては、各イベントの主人公が31Aとの(癖のある)コミュニケーションで無理やりリアクション的にパーソナリティが引き出されるのではなく、より自然にキャラを演出できている気がするためですね。剣術イベの31Fの描写や、U140の即席チームの描写は主人公以外のキャラクター性をうまく引き出しつつ、シナリオにも活かせていたと思います。メインは茅森のコミュニケーションのやり方にだいぶ難があるのは否めない(良さでもあるのですが)ので、イベストではそうでない一面を見れる、というのも良いですね。

また、S評をつけたものはどちらもテーマがそもそも危ういものです(読めばわかります)。准はハッキリと描きたいものがあるときはこういう危ういものを取り扱いたくなってしまうのだろうか…


おまけ(メインシナリオ感想)

4章は前編後編ともに面白かったですが、それは章単体の話であって、章ごとのセグメント化がどんどん進んでいる点が不安です。要するにヘブバン全体が体系的なシナリオでどんどんなくなっている、気がするという感じです。ルカの行動理念が章ごとに全然違う気がしますし、ユッキー急にウザくなりすぎだろ、とか思いました。ソシャゲってそういうもんかもしれませんが…

このままいくと結末が、”実は茅森は脳死状態の普通の女の子で、ヘブバンの世界は夢の話。話が解決して目覚めて平和な世界でまた一日が始まる…”みたいなちゃぶ台返しJFRエンドになっても不思議ではありません。