おはモニ!
実は僕旅行が結構好きだったんですけど…
最近は旅行に行く頻度自体もさることながらLCCや鉄道、バスを乗り継いでいくような旅程は中々できなくなってきています。
特に、一人旅をする頻度は激減しました。一人旅ってほかの人間が同行するタイプの旅行と違ってモチベーションが完全に自身の内燃機関に委ねられているので、よっぽどバイタリティがないと厳しいんですよね。
それは何故か?
老いの影響?
違ェ!
過酷なことをやり慣れていないからですね。
27にもなるとある程度収入もでき、鉄道やLCCなどの過酷な選択肢を学生時代のようにわざわざ選ぶ必要がなくなってきています。また、経験から”この計画はヤバい”ということが肌感覚で分かるようになり、自然と行程が最適化されてきているというのもあると思います。一人なら尚更です。
なので、精神的な若さを維持するために敢えて過酷な旅程を積極的に選択するということがアラサーの皆さんにも求められているわけです。そうですよね?
というわけで今回は大阪→名古屋の移動を紀伊半島を一周する経路で行おうと思います。
A. 計画
一般に在来線を利用する大阪名古屋の移動手段としては下記が挙げられます。
- 京都米原新快速コース 190km 3時間
- 近鉄鈴鹿の谷は深いぞコース 190km 4時間
- 関西本線コース 180km 4時間
- 紀伊半島一周コース 510km ???時間
1-3のコースはこんな感じですね
ざっくりいうと、京都滋賀を経由するか、伊勢を経由するか亀山を経由するかの差ですね。
とはいえ殆ど(99%)の人間は東海道本線でビューンと行っちゃうはずです。関西本線や近鉄を使うのもスパイスをひとつまみ…的な観点ではアリです。
4のコースはこうです
本州最南端、串本を経由するコースです。その名の通り、紀伊半島を一周し、和歌山県、三重県をわざわざ縦断するコースになります。ロマンがあっていいですね(?)
所要時間を調べてみましょう。紀勢本線は新宮を境界にJR東海とJR西に分かれるようなので、新宮を経由地に設定してみます。とにかく名古屋に着ければいいので終電で調べます。
しかしこれは何か、おかしい!です。よく見ると…
近鉄で松坂まで行ってそこから南下し新宮まで行って折り返せという衝撃的なルートを提案されます。紀伊半島を一周するコースを表示させるためには串本を経由地に設定する必要があります。ちなみに紀伊田辺を経由地に設定したら大阪側から折り返して米原経由で行くコースを提案されます。
もはや選択の余地なし。
具体的なコースはこんな感じです。所要時間は約12時間ですね。
まあもう見るからに議論以前の問題ですがこのコースの問題点を整理してみましょう。
- まともな休憩が紀伊田辺しかない
- 前後便の猶予が一切ない
- 目ぼしい名所はない(失礼)
1が圧倒的に問題です。このコースを使うのであれば原則18切符を利用することになると思います。18切符を利用する以上、途中下車をして軽く散歩くらいはしたいものですが、このコースでは紀伊田辺以外でまともなインターバル時間がありません。要するにほぼすべての時間を電車での移動に費やす必要があります。しかも、2に示すように前後便の猶予がないので、1本でも遅らそうものならその時点で当日中の名古屋到着は不可能になります。
つまり時間はほかの在来線の3倍かかるにもかかわらず、折角の海沿いのエリアを散策することもほぼできない、そんなルートになります。意味ないですね。
だが…
意味あるとか意味ないとかでなく…
行きたいとか行きたくないとかでもなく…
行くんだよ!
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