バンドマンと見るぼっちざろっく

Tere~(エストニア語でジェルばんはの意)

早速ですが、不粋な行為であることは承知の上、各シーンの“あるある”/”ないない”を一緒に検証していきましょう。

【ある】初めてのギターが黒レスポール (1-A)

似合っていて何より

これは、あります!!!

実際僕が高1の頃に買ったのも初心者用の12000円の黒いレスポールでした。まあぼっちちゃんと同じように抱えたら似合わなさすぎて鏡割れましたけどね
ゴールドパーツってのもセンスいいですね、女性がレスポールなんて持ったら体格に対してギターがでかすぎてアンバランスになりがちですけどそれもいいですね。

一応一般的にレスポールは重くてネックも厚いので初手で選ぶのは適さないと言われています。が、彼女は十分弾きこなしているので別になんでも良さそうです。みんなもぼっちちゃん目指してレスポールを買おう!(この流れ、10年くらい前にもあったような…)

今こそちゃんとしたレスポールを買えば弾きこなせる気もしますが、ストラト派です。ストラトの方が良くないですか?速そうだし

【ある】演奏をインターネットにUPする (1-A)

親の顔ほど見た光景

これも、あります。

あるあるというか、ぼっちであるかどうかに関わらず多くのギタリストがこうならざるを得ないんですよね。

なぜならギターをやる上で最も難しいのはバンドを組むこと、でその機会に恵まれないギタリストは一人で家で演奏動画を撮影するくらいしか目標にすることがないのです。

僕も高校時代はマトモなバンドを組めておらず(唯一組んだのが右翼のギタリストと組んだドラムベース打ち込みのバンド)、基本的には2ch()のギタースレ()に演奏音声(映像は上げない)をUPしていました。まあだいたいボロカスに言われるんですけどね。当然軽音部なんて調子乗ったモンはあの高校にはありません。

だいたいそういう奴って大学入って軽音とかに入ると一瞬上手そうに見えるんですけど機材の使い方とかバンドに合わせるみたいなのが全然できなくてスタジオで崩壊するのがよくあります。ぼっちちゃんはそうならなさそうなのでよかったですね。

なので軽音部出身の奴ってムカつきますよね、小慣れた顔しやがって

僕のバンドは全員高校時代引きこもって楽器演奏していた奴で固めています。メンバーの4/5が僕と同じように2chに演奏をUPしていたようなので笑えます(悲しい過去)

【ある】ノルマがきつい (2-A)

10枚も捌けん

これはマジであります

原則としてバンドの地元のライブハウスでライブする場合、ノルマが課されます(遠征やツアーであれば、それほど有名でなくてもノルマは課されません)。基本的にノルマがなくなるのはバンド主催のイベントに出演できるようになったり、ハコ主催のライブのその日目玉として出演(大体は遠征バンド)できるようになってからです。そうなるためにはそもそも滅茶苦茶ライブや曲が良く有名になるか、バンドメンバーのコミュニケーション能力が高く顔が広くなるかのどちらかです(9割後者です)。

いずれにせよ、地元でバンドしてるうちは大抵ノルマと戦うことになります。これがマジで辛いです。

ハコの規模によりますが凡そチケット代は2000円を7~15枚という感じです。バンド全体で約2万前後です。一昔前ならチケットが1000円とかもよくあったんですけど、最近は聞かないですね…

それでどんくらい捌けるかというと、ほぼ捌けないと言っても過言ではないです。

最初のうちは友達とかも来てくれるので割とハケます。なんですけど学生バンドなら基本的に月1程度はライブすることになると思います。そうすると毎回毎回似たようなライブを見たい人間もそういないので捌けなくなってくるんですよね。

実際ノルマ捌けた枚数は0というのも全然珍しくないです。もう本当しょっちゅうあります。僕の場合バンドを変えてからはだいたい0です。告知しても軽音時代の元同僚とか誰も来てくれないんですよ。まあとにかくそんなもんです。人望ある奴とかなら違うんかもしれん。知らん

じゃあライブの本数を絞ればいいじゃん、と誰しも考えるのですが、そうはいかないんですよね。
何故ならあまりに出演を断っているとライブハウス側が良いイベント(集客が見込めそうなイベント)に誘ってくれなくなるので、前述のノルマを課されない段階にいつまでたっても到達できないわけです。よくできたビジネスですね。

ぼっちちゃんの場合は高校生バンドということもあり、ノルマは少なめで提案してくれる気がします。

【死ぬぞ】初めてのバイト先がライブハウス (2-B)

つらそう

これはありません!というか死にます

何故なら、ライブハウスのバイトは通常想像を絶する過酷な世界だからです。

基本的にはブッキングスタッフと呼ばれる役職で、彼らはイベントに出演してくれるバンドへの交渉やイベントそのものの進行を担当します

これが本当にきついらしく、バンドマンみたいな人種に出演交渉してノルマも交渉して…という風な作業を日々繰り返すと考えただけでゾッとします。というかこんな仕事をバイトがやってるのがまずビックリします(けど最近は減った気もします)。あと打ち上げも基本参加なのがマジでやばいです。バイト代がいまだ未払いという話も何回か聞いたことがあります。とにかく過酷。

ただ普通に考えるとバーカンや受付のスタッフも当然いるはずですが、絶対数は少ないかなと思います。というか普通の高校生やバイトというより”なんかヤバそうな人“がやってるのですよね、あの人たちはどういう形で雇われているのか謎

加えてそもそも論なのですが、ライブハウスって完パケまで原則終電近くまで営業していることが多いはずです。バーカンや受付ならイベント後半にも仕事があるはずなので、その時間に高校生はそもそも働けない気もします。

【ないです】ギターと間違えて6弦ベースを購入 (3-B)

一番笑ったシーン

これですね(ださい)

https://gakki-de-genki.com/shopdetail/000000056627/

世の中には9弦ベースとかもあります

コンクリンのベースほしい

世の常として弦の本数は多ければ多いほど強いのは常識です。覚えておきましょう。喜多ちゃんは正しい

同様にテンポも速ければ速いほど強いです

【いる】異常に金払い悪い奴がいる (4-B)

リョウ先輩がイチオシです

これは腐るほどいます

バンドほど金払いが悪いコミュニティを僕は見たことありません。信じられんくらい金持ってない人間が結構な数います。もはやみんな等しく金がないのである意味持ちつ持たれつで社会が回っています

そもそもバンドを継続するのにも結構金かかるんですよね、楽器代、スタジオ代、上述のノルマ、等…しかも金払ってライブやスタジオ入ってるとその時間バイトができないので金が稼げないといった悪循環に陥りやすいです。バンドやるためにバイトしてるのにバイトが忙しすぎてバンドできないみたいな本末転倒な話も結構聞きます。

リョウ先輩のようにローンが財政を圧迫するのもよくあります。おそらくマトモにバンドやるなら10万~30万の楽器は買うことになると思うので、学生にしてはかなり高い買い物です。それに加えて、ライブをするならヘッドアンプなんかも欲しくなったりします。これも10万以上します。みんな知らないと思いますけど、ローンも借金なんですよ。まあ気合い出せば3万くらいのギターにマーシャルで案外どうにでもなる気もします。

そういった人間の最終的なゴール点がリボ払いであり、それでもダメなら借金です。バンドマンでリボの利息計算に異常に詳しい人間は多いです。
(だいたい1か月のうち未払分残高の1%が利息として上乗せされると考えると良いです。そう思うと意外と大したことないですよね?(?))

そういう事情もあり、アマチュアレベルのバンドでも金銭関連のトラブルは多いです。本当に良く聞きます。単純になんでこんな辛いことやってんのに金払わなきゃならんの?って根本的疑問が浮かんできたりします

つづく